踊り首(おどりくび)

分 類日本伝承
名 称 踊り首(おどりくび)【日本語】
容 姿首だけの幽霊。
特 徴死後、怨念から首だけになって出没する。
出 典

死んだ人間の首が舞う!?

踊り首(おどりくび)は、日本伝承の妖怪。非業の死を遂げた人間が、その執念や怨念によって首だけの姿になって宙を飛び回って人間を驚かせる。巨大化したり、口から火を吹くこともあるようだ。

中国の飛頭蛮(ひとうばん)や日本の抜け首(ぬけくび)も胴体から抜け出して頭が飛び回るが、最終的には再び元の身体に戻る。しかし、踊り首は本質的には胴体と頭は切り離されたままなので、似て非なる存在と言える。

踊り首の事例

元禄時代には、播磨国の佐用郡(現在の兵庫県)で大きな女の首が目撃されたという。

また、速水春暁斎の怪談・奇談集『絵本小夜時雨』(1801年)の「平川采女異蛇を斬」という物語では、人間ではないが、大蛇の首(ただしウマの姿)が舞った。永禄時代、滋賀県南部の三上山に大蛇が棲みついて人々を苦しめていたため、平川采女(ひらかわうねめ)という武人が三上山に繰り出した。ウマのような頭を持った大蛇で、口は耳まで裂け、赤い舌を出して、炎を吹きながら飛んできたが、平川采女はたちで斬りつけ、首を刎ねた。すると大蛇は首だけになっても襲い掛かってきたので、再び斬り払うと、不篠の池に落ちたという。

江戸時代の桃山人が著し、竹原春泉が絵をつけた奇談集『絵本百物語』(1841年)には舞首(まいくび)という妖怪が登場するが、これも踊り首の一種だと考えられている。

《参考文献》

Last update: 2026/01/19

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