ネリー・ロングアームズ
| 分 類 | イギリス伝承(イングランド) |
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Nelly Long-arms(ネリー・ロングアームズ)《長腕のネリー》【英語】 | |
| 容 姿 | 異常に長い両腕を持った老婆。 |
| 特 徴 | 水底から腕を伸ばして子供たちを水中に引きずり込む。 |
| 出 典 | - |
長い両腕で獲物を水中に引きずり込む老婆!?
ネリー・ロングアームズはイギリス伝承に登場するナーサリー・ボギー(子供部屋のボギー、あるいはしつけ妖怪)の一種である。イングランドのチェシャー州やダービシャー州に伝わる。池や井戸などに潜む老婆の姿をした妖怪で、水底や井戸の奥から長い腕を伸ばして、井戸を覗き込んだり、池の縁で遊んでいる子供を水中に引きずり込んでしまう。そのため、大人たちは「井戸や池の周りで遊ぶとネリー・ロングアームズが腕を伸ばして引きずり込んでしまうぞ」などと脅して、子供たちを水場に近づかないようにした。ネリー・ロングアームズの腕には鋭い爪が生えていて、子供の手足や服をしっかりと掴んで離さないとされる。また、皮膚には水草や苔が絡みついているという。風が吹いたときに井戸や水面から聞こえる不気味な水音は、ネリーが底で待ち構えている声だと語られた。
日本では「長腕ネリー」とか「人さらいのネリー」などと訳されていることもある。同系統の水難防止の役目を果たす水妖として、イギリスにはジェニー・グリーンティースやグリンディローなどが知られているが、もっとも性質が似ているのはティーズ川のペグ・パウラーである。
《参考文献》
- 『妖精事典』(編著:キャサリン・ブリッグズ,訳:平野敬一/井村君江/三宅忠明/吉田新一,冨山房,1992年)
- 『妖精 Who's Who』(著:キャサリン・ブリッグズ,訳:井村君江,ちくま文庫,1996年)
Last update: 2026/10/12
