グリンディロー
| 分 類 | イギリス伝承(イングランド) |
|---|---|
|
Grindylow(グリンディロー)【英語】 | |
| 容 姿 | 緑色のヌメヌメした皮膚、水草のような髪の毛、鋭い歯、細長い指を持った怪物。 |
| 特 徴 | 藻の影などに潜み、子供たちを水中に引きずり込む。 |
| 出 典 | - |
藻の陰に潜み、水中に引きずり込む水中の妖怪!?
グリンディローはイギリス伝承に登場するナーサリー・ボギー(子供部屋のボギー、あるいはしつけ妖怪)の一種である。イングランド北部のヨークシャー州やランカシャー州に伝わる。池や沼地、川などに棲む妖怪で、子供を水死の危険から遠ざける水難防止の怪異である。水草に紛れる不気味な水中の妖怪で、細長い緑色の指を持ち、水面に近づいた子供の足首や手首を掴む。皮膚も緑色で、全身がヌメヌメしており、水草のような髪の毛を生やしている。口には獲物を噛みちぎるための鋭い歯が並んでいる。藻の陰に身を潜めている。
農村部の池や川は子供が足を取られて溺死する危険な場所である。大人たちは「グリンディローが水底から長い緑の指を伸ばして引きずり込み、二度と浮かんでこられなくなるぞ」などと脅して、子供たちを水辺から遠ざけた。似たような仲間として、ペグ・パウラーやジェニー・グリーンティース、ネリー・ロングアームズなども知られていて、これらはみんな、しわくちゃの老婆の姿をしているが、グリンディローの場合、彼らとは異なり、半魚人のような怪物の姿で想像されることが多いようだ。
J.K.ローリングのハリー・ポッター・シリーズ第4作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』にも登場していて、群れをなしてハリーの足首に長い指を絡めついて引きずり降ろそうとした。松岡佑子氏は「グリンデロー」と訳出している。
《参考文献》
- 『妖精事典』(編著:キャサリン・ブリッグズ,訳:平野敬一/井村君江/三宅忠明/吉田新一,冨山房,1992年)
- 『妖精 Who's Who』(著:キャサリン・ブリッグズ,訳:井村君江,ちくま文庫,1996年)
- 『THE ELEMENT ENCYCLOPEDIA OF FAIRIES: An A-Z of Fairies, Pixies, and other Fantastical Creatures』(著:Lucy Cooper,画:Andy Paciorek,HarperElement,2014年)(英語)
Last update: 2026/10/12
