ラハム

分 類メソポタミア神話
名 称 𒀭𒆷𒄩𒈬d.la-ḫa-mu〕(ラハム)【アッカド語】
容 姿巻き毛を持った女神。
特 徴泥やシルトの擬人化。アッカド神話の神々の祖である天と地を産んだ。
出 典『エヌマ・エリシュ』(紀元前18世紀頃)ほか

天と地を産み出した泥とシルトの神!?

ラハムはバビロニア神話に登場する女神。《巻き毛の女》を意味するとされ、原初に誕生したアプスー(淡水)とティアマト(塩水)が混じり合って生まれた。一緒に生まれた兄弟のラフムとともに、天空の神アンシャル、大地の女神キシャルという2神を生んだ。ラフムとラハムは、おそらく泥やシルトのようなもののことだと考えられている。頭に6つの巻き毛を持った女性として想像される。 姉弟のラフムとの間に、アンシャルとキシャルをもうけた。ラハムはある時は大蛇として、またある時は赤い帯と6つの巻き髪を持つ女性として描かれる。常にラフムとともに描かれており、海の沈泥(シルト)を表現すると考えられている。

《参考文献》

Last update: 2020/09/20

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