キンナラ
分 類 | インド神話 |
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किम्नर 〔kiṃnara〕(キンナラ)【サンスクリット】 緊那羅(キンナラ)【日本語】 | |
容 姿 | ウマの頭に人間の身体を持つ。 |
特 徴 | カイラス山で楽師として音楽を奏でる。 |
出 典 | - |
天界で音楽を奏でる楽師!?
キンナラはインド神話に登場する半人半馬の音楽の精霊。男性はキンナラ、女性はキンナリーという。キンナラはウマの頭に人間の身体を持つ。あるいは人間の頭にウマの身体を持つとも言われている。ヤクシャとともに創造神ブラフマーの爪の先から誕生した。半神的存在で、カライス山にある財宝神クベーラの天界に棲み、そこで楽師として音楽を奏でる。特に歌の才に優れているという。なお、インドラに仕えるガンダルヴァも楽師である。
キンナリーは美しい天女の姿をしていて、地上に舞い降りて水浴びなどをして遊ぶという。タイなどの東南アジアの国ではキンナリーは半人半鳥として描かれることもある。
キンナラは緊那羅として仏教に取り込まれ、帝釈天の眷属で、天竜八部衆の一つになっている。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2021/10/02