キ
分 類 | メソポタミア神話 |
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𒆠 〔ki〕(キ)《大地》【シュメル語】 | |
容 姿 | - |
特 徴 | 大地の女神。天空神アンの妻。 |
出 典 | - |
シュメル神話の大地の女神!?
キは、シュメル神話の大地の女神で、天空神アンの配偶者である。初期のシュメル神話によれば、原初の海の女神ナンムには「天(アン)と地(キ)を誕生させた母」という称号があるため、原初の海から生まれたと想像されている。アンとキはエンリルを産んだ。エンリルが生まれる以前には、天と地は分かれていなかったが、エンリルによって両者が分かたれたとされる。アンは天に追われ、エンリルはキとともに地を受け継いだ。
キが神として信仰されていた証拠はなく、シュメル人の創世神話にいくつか名が刻まれているのみである。バビロニア神話の『エヌマ・エリシュ』によれば、天を司る神アンシャルとキシャルの子とされる。
《参考文献》
- 『古代メソポタミアの神々 世界最古の「王と神の饗宴」』(監:三笠宮崇仁,著:岡田明子/小林登志子,集英社,2000年)
Last update: 2024/06/27