ヨートゥン

分 類北欧神話
名 称 Jǫtunn(ヨートゥン)【古ノルド語】
容 姿霜の巨人族。
特 徴神々に敵対する巨人族。
出 典スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』(13世紀頃)、『詩のエッダ』(13世紀頃)ほか

北欧の神々に敵対する巨人族!?

ヨートゥンは北欧神話に登場する霜の巨人族。原初の巨人ユミルの子孫で、一時は大いに繁栄した。ところがオージンら神々がユミルを殺害し、その死体から世界をつくったときに、ユミルから溢れ出した血液の大洪水で、そのほとんどが死滅してしまった。唯一、ベルゲルミルという巨人とその妻だけが生き残り、それが現在のヨートゥンたちの祖先になった。彼らはヨートゥンヘイム(巨人の国)に移住し、神々に抵抗する凶悪な勢力として神話にしばしば登場する。

その一方で、オージンの母親であるベストラもヨートゥンの一人であり、ロキもヨートゥンの血を継いでいる。フレイは女巨人のゲルズに恋をして妻にしているなど、神話の中でも完全な悪役というわけでもない。

《参考文献》

Last update: 2019/11/15

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