ヘズ

分　類北欧神話
名　称 Hǫðr（ヘズ）【古ノルド語】
容　姿若い男性神。盲目なので目を閉じて、弓とヤドリギの矢を持つ。
特　徴盲目。オージンとフリッグの子。バルドルを殺し、ヴァーリに復讐された。
出　典スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』（13世紀頃）、『詩のエッダ』（13世紀頃）ほか

騙されてバルドルを殺害した盲目の神！？

ヘズは北欧神話に登場する盲目の神である。オージンとフリッグの息子で、バルドルの弟にあたる。フリッグは、世界中の生物・無生物にバルドルを傷つけないように約束させたため、どんな武器でもばるどるは傷つかなくなった。しかし、ヤドリギだけはまだ若かったため、約束ができていなかった。神々はバルドルを祝い、さまざまなものを投げつけては傷つかないバルドルを見て楽しんでいたが、ヤドリギが例外であることを知ったロキは、盲目のヘズをたぶらかして、ヤドリギを投げさせた。これによってバルドルは命を落としてしまった。

オージンは女巨人リンドとの間にヴァーリを生むと、ヴァーリは１日で成人して、ヘズに復讐したという。けれども、ラグナロクの後、バルドルやヘズは復活して、新しい世界を見守る存在になると信じられている。

《参考文献》

Last update: 2023/03/20

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