マルアーク/アンゲロス/エンジェル

分 類ユダヤ・キリスト教
名 称 מַלְאָךּ(マルアーク)《御使い》【ヘブライ語】
Ἄγγελος(アンゲロス)《使者》【古代ギリシア語】
Angel(エンジェル)《天使》【英語】
ملاك(マラク)【アラビア語】
容 姿基本的には白い服で背中に翼を生やした姿。ただし、さまざまな姿の天使がいる。
特 徴神と人間を結ぶ使者。
出 典『天上位階論』(5世紀頃)ほか

神様と人間を結ぶ天界の使者!!

アンゲロス(エンジェル)はユダヤ教及びキリスト教における天使のこと。ヘブライ語ではマルアーク、古代ギリシア語ではアンゲロス、英語ではエンジェル。イスラームの天使マラクも基本的には同じ。時代とともにそのイメージは変遷していくため、赤ん坊の顔だけがあって、その周りに翼がはえているような天使、複数の翼を持ち、ウシやライオンなど獣の顔を複数持つ怪物のような天使など、さまざまなものが存在する。サンダルフォンのように身長が天に届くほどという巨大な天使も存在する。もともとは通常の人間と姿の変わらない精霊のような存在だったと考えられているが、ゾロアスター教や古代オリエントの宗教などの影響を受けて、次第に翼をはやした存在になっていった。現代では、一般に翼をはやした中性的な若者の姿で描かれることが多い。

5世紀頃、ディオニュシオス・ホ・アレオパギテースが『天上位階論』の中で天使を九階級を定めた。この中でアンゲロス(エンジェル)は9番目の位と定められた。このため、アンゲロス(エンジェル)というと、この9番目の存在を指す言葉としても用いられる。

天使の九階級
序列名称
1番目熾天使セラーフ
2番目智天使ケルーブ
3番目座天使トロノス/スローン
4番目主天使キュリオテーテス/ドミニオン
5番目力天使デュナミス/ヴァーチュー
6番目能天使エクスーシア/パワー
7番目権天使アルケー/プリンシパリティ
8番目大天使アルカンゲロス/アークエンジェル
9番目天使アンゲロス/エンジェル

《参考文献》

Last update: 2020/08/01

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