アムピトリーテー
分 類 | ギリシア神話 |
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Ἀμφιτρίτη(アムピトリーテー)【古代ギリシア語】 | |
特 徴 | 海の女神。ポセイドーンの后。 |
出 典 | 『オデュッセイア』、『テオゴニアー(神統記)』ほか |
海を統治する女神!?
アムピトリーテーはギリシア・ローマ神話に登場する海の女神。ヘーシオドスは『テオゴニアー(神統記)』の中で、海神ネーレウスとドーリスの娘であると説明している(『ビブリオテーケー』ではオーケアノスとテーテュースの娘となっている)。彼女は海神ポセイドーンの后で、ポセイドーンとの間にトリートーンをもうけた。ポセイドーン、トリートーンとともに海の底にある黄金製の館に住んでいる。
もともとポセイドーンは大地の神だったが、海の女神アムピトリーテーを后にすることで海の支配者になることができたのだとか。しばしばヒッポカムポスの牽く馬車にポセイドーンとともに乗った姿が描かれる。
イルカやアザラシはアムピトリーテーの子供とされる。また、彼女は海の擬人化であり、しばしば海の大波として恐れられている。海の怪物ケートスをペットにしているようで、その他、ポセイドーンとアムピトリーテーの結婚式には、たくさんの海の怪物たちが参列したという。
ローマ神話では海神ネプトゥーヌスの后はサラーキア(Salacia)と呼ばれている。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
- 『ギリシア・ローマ神話辞典』(著;高津春繁,岩波書店,1960年)
Last update: 2020/04/12