ネーレウス
分 類 | ギリシア神話 |
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Νηρεύς〔Nēreus〕(ネーレウス)【古代ギリシア語】 | |
容 姿 | 白髯の老人。三叉の矛を持つ。 |
特 徴 | 海の神。 |
出 典 | ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)など |
穏やかな海を司る海の老人!?
ネーレウスはギリシア神話の海の神。穏やかな内海を神格化した神。大海ポントスと大地ガイアの子で、上半身は男性、下半身は魚の姿で描かれる。白髭をたくわえていて、ホメーロスには「海の老人」と呼ばれている。非常に賢明かつ温厚な神で、海の穏やかな側面を表した神とされる。船乗りたちにとっては航海の保護者であった。また、予言の能力に長けていた。ドーリスとの間に50人、あるいは100人という大勢の娘たちを生んでいて、彼女たちはネーレーイスと呼ばれている。ネーレウスはエーゲ海の海底に宮殿を構え、娘たちとともに住んでいた。
《参考文献》
- 『ギリシア・ローマ神話辞典』(著:高津春繁,岩波書店,1960年)
Last update: 2012/07/01