シュムバとニシュムバ

分 類インド神話
名 称 शुम्भ 〔śumbha〕(シュムバ)【サンスクリット】
निशुम्भ 〔niśumbha〕(ニシュムバ)【サンスクリット】
容 姿
特 徴三界を支配した魔族。ドゥルガー女神に退治された。
出 典『デーヴィー・マーハートミャ』(4~6世紀)ほか

三界を支配する魔族の兄弟!?

シュムバとニシュムバはインド神話の『デーヴィー・マーハートミャ』(4~6世紀)に登場するアスラ族(魔族)。彼らはかつて三界(天界、地上界、地下世界)を支配し、ドゥルガー女神に倒された魔王マヒシャースラの無念を晴らすため、1万年祈り続け、遂にブラフマーに認められ、人間と悪魔に殺されない身体を手に入れ、再び三界の支配をアスラ族のものにしようとした。あるとき、シュムバの部下がガンジス河で美しい女神と遭遇し、シュムバにその旨を報告し、彼女と結婚することを提案した。シュムバが彼女に求婚すると、「私に勝てたら結婚する」と言って正体を現した。その女神こそ、かつてマヒシャースラを退治したドゥルガーだった。

シュムバとニシュムバはアスラ族の軍勢を率いて神々と戦い、ラクタビージャなどと協力して神々を圧倒したが、激しく怒って身体を黒く染めたドゥルガーの額からカーリー女神が誕生し、アスラ族はカーリーによって次々と倒された。さらにドゥルガーは逆立つ髪の毛から8人の戦いの女神を生み出してシュムバとニシュムバを圧倒し、退治した。

《参考文献》

Last update: 2020/06/17

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