マヒシャースラ

分 類インド神話
名 称 महिषअसुरmahiṣāsura〕(マヒシャースラ)【サンスクリット】
容 姿水牛の姿をしたアスラ族(魔族)。後代には人型のアスラ族として描かれた。
特 徴「男には負けない能力」を持ち、天界から神々を追放した。そのため、「男」ではないドゥルガー女神によって退治された。
出 典『デーヴィー・マーハートミャ』(4~6世紀)ほか

決して「男」には倒せない魔王!?

マヒシャースラはインド神話に登場するアスラ族(魔族)。水牛のアスラである。アスラ族でありながらブラフマー神に対する信仰心が深く、瞑想などの苦行を続けていたため、ブラフマーから「どんな『男』にも負けない」という能力を授かった。その後、マヒシャースラはインドラを破ってデーヴァ族を天界から追放した。人間の男性にも男性神にもマヒシャースラを倒すことはできないため、デーヴァ族は力を結集して若く美しい女神ドゥルガーを造り出した。そして、ドゥルガーはマヒシャースラ率いるアスラ族と激しく戦い、マヒシャースラを討ち破った。

なお、マイソールというインド南部の都市はマヒシャースラに由来する。

《参考文献》

Last update: 2020/06/29

サイト内検索