ラファエル

分 類ユダヤ・キリスト教
名 称 רְפָאֵלrāfāʾēl〕(ラーファーエール)《神は癒される》【ヘブライ語】
Raphael(ラファエル)【英語】
容 姿杖と水筒を持った旅人の姿をした天使。
特 徴癒しの天使。
出 典『トビト書』(前2~前1世紀)、『エノク書』(前2~前1世紀)ほか

癒しの天使、失明したトビトの目に光を!?

ラファエルはユダヤ・キリスト教の天使。旧約聖書外典の『トビト書』や旧約聖書偽典『エノク書』に登場し、キリスト教ではミカエルガブリエルとともに三大天使に数えられる。ユダヤ教ではウリエルも含めて四大天使。

癒しを司る天使とされ、失明したトビトの目を癒し、ヤコブの外れた関節を元に戻し、高齢になってから割礼したアブラハムの激痛を和らげた。杖や水筒を持った旅人の姿で描かれることが多いのは、『トビト書』で旅人に扮してトビアの前に出現し、トビアの旅に同行したことに起因する。トビアはラファエルに守護されながら、父親トビトの失明を薬で癒し、娘サラにとり憑いていたアスモデウスを追い祓って、妻に娶った。

ラファエルはイスラームにも引き継がれ、イスラームではイスラーフィールと呼ばれる。

《参考文献》

Last update: 2020/07/14

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