オーク

分 類現代ファンタジー
名 称 OrcOrk(オーク)【英語】
容 姿肌色の肌の醜い種族。鉤爪と潰れた鼻を持つ。
特 徴日光を嫌い、洞窟に暮らす。悪の勢力の手下として活躍する。
出 典トルキーン『指輪物語』(1954-1955年)ほか

悪の勢力の手下として活躍するオーク族!?

オークはJ.R.R.トルキーンの『指輪物語』に登場する邪悪な一族である。モルゴスやサウロンなどの悪の勢力の手下として活躍した。醜く汚らわしい種族とされ、潰れた鼻で、灰色の肌で、鉤爪がある。日光が苦手で、洞窟に棲んでいる。ただし、必ずしも知性がないわけではなく、歯車や機械には興味があり、炭鉱掘りに活用している。また、つるはしや斧などの道具も自作する。大型種のウルク(人間との混血とも言われる)、普通種のスナガ、嗅覚に優れたスナッフラー(視覚が退化している)がいる。ワーグと呼ばれる魔狼と行動をともにすることも多く、オオカミに乗って移動することもある。オークは共食いをすることでも知られる。

『シルマリルの物語』によれば、メルコール(後の冥王モルゴス)がエルフ族を幽閉してゆっくりと邪悪な術で堕落させたものがオークだと説明されている。すなわち、トルキーンの世界では、オーク族も元々はエルフ族だったことになる。そのため、オークは必要以上にエルフに憎悪を抱いている。オークは繁殖力が強い種族として描かれている。

ちなみに、『ホビットの冒険』の中では、ホビットたちはオークのことを「ゴブリン」と呼んでいた。『ホビットの冒険』に出てくるゴブリンは、実はオークなのである。

現代ファンタジーではブタの顔を持つ!?

近年のオークがブタのような顔で描かれるのは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の影響である。トルキーンの著作にはブタの顔に関連する記述はないが、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』では、オークを明確に「イノシシの牙をはやしたブタのような顔」と記述している。その後、多くのゲームのオークのデザインでこのイメージが踏襲された。『ドラゴンクエスト』シリーズのオークもブタの顔をした怪物である。

オークが人間の女性との間に子供を儲けることがあり、これはハーフオークと呼ばれる。人間にもオークにも蔑まれる存在になるという。

《参考文献》

Last update: 2024/07/15

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