コーボルト
分 類 | [ヨーロッパ伝承] |
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Kobold(コーボルト)【ドイツ語】 | |
容 姿 | 小人。 |
特 徴 | ドイツのいたずら好きな家憑き妖精。あるいは鉱山の精霊。鉱物をダメにする。 |
鉱山の金属をダメにする妖精!?
コーボルトはドイツの民間伝承に登場する性悪の妖精で、しばしば童話などに登場し「小人」と訳される。ゴブリンやドワーフ、ノームと似たような存在である。典型的な家憑き妖精で、いらずら好き。ミルクや穀物などと引き換えに家事を手伝ってくれることもある。報酬が不十分だと家主に仕返しのいたずらする。また、報酬をもらうといなくなる場合もある。
鉱山の妖精としてもコーボルトは登場し、鉱山労働者を困らせるため、せっかくの金属を魔法でダメにする妖精とされた。原子番号27番の金属がコバルトと命名されたのは、コーボルトに由来している。コバルトが冶金の難しい鉱物だったため、16世紀、コバルトはコーボルトが魔法をかけてつくった金属と信じられていた。
テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』において、犬のような頭を持った小さな人型の種族として描かれ、以降のファンタジー小説やゲームでは犬の頭部が強調されるようになり、次第に体毛の生えた二足歩行の犬のように描かれるようになっていく。
《参考文献》
- 『シリーズ・ファンタジー百科 世界の妖精・妖怪事典』(著:キャロル・ローズ,編:松村一男,原書房,2004年)
Last update: 2019/01/14