ジンニー
分 類 | イスラーム |
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جِنِّيّ〔Jinniyy〕(ジンニー)【アラビア語】 複数形:جن(ジン)【アラビア語】 | |
容 姿 | |
特 徴 | |
出 典 | 『アル=クルアーン(コーラン)』(7世紀)ほか |
「何でも願いを叶えましょう!!」
ジンニーは古くからアラブ人が信じてきた精霊のこと。日本語訳では「幽精」とか「妖霊」と書く。『千一夜』に登場するランプの精が非常に有名である。
ジンニーは大きさも姿は変幻自在で、さまざまな生き物に変身できる。凶悪なものもいれば、悪戯好きのもの、また、人助けをするものなど、性格はさまざまである。魔王イブリースに率いられており、マーリド、イフリートなど、性格などによって呼び方が異なる。ソロモン王はジンニーを自在に操って、神殿を建設したとされる。
イスラームが成立する前からアラビア伝承の中で信じられていたが、『アル=クルアーン(コーラン)』でもその存在が否定されておらず、「アル・ジン」という表題の章(スーラ)がある。ジンニーは人間と天使の間に位置する被造物とされ、人間が土、天使が光から作られたのに対して、煙の出ない火から創造されたとさえる。
《参考文献》
Last update: 2011/10/21