一つ目入道(ひとつめにゅうどう)
| 分 類 | 日本伝承 |
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一つ目入道(ひとつめにゅうどう)【日本語】 目一つ坊(めひとつぼう)【日本語】 | |
| 容 姿 | 一つ目の大男。 |
| 特 徴 | 一つ目の姿で人を驚かせる。 |
| 出 典 | 佐脇嵩之『百怪図巻』(1737年)ほか |
一つ目の大男!?
一つ目入道(ひとつめにゅうどう)は日本の妖怪。顔の真ん中に目が1つだけの大入道で、5~6メートルほどの大男だという。古い空き家などに棲みついて、家に入ってきた人を驚かせる。ただ、驚かせるだけで害は加えないとされる。
佐脇嵩之の絵巻物『百怪図巻』(1737年)などでは「目一つ坊」として1つ目の無精髭の入道が描かれている。尾田郷澄の絵巻物『百鬼夜行図巻』(1832年)でも同じような妖怪が描かれているが、こちらは「横目五郎」となっている。鳥山石燕の妖怪画集『画図百鬼夜行』(1776年)では同じ図が「青坊主」として描かれている。
一説では、見越入道(みこしにゅうどう)のように見上げるとどんどん背が伸びていくといい、落ち着いて「見越した」などと言えば消えるという。
行列の駕籠から登場したのは一つ目入道!?
和歌山県日高郡では、ある若者が一つ目入道と遭遇している。若者は庄屋の家で働いていたが、ある日、衣奈まで刀を届けることになった。途中、立派な行列に行き会った。若者は松の木に登って見物することにした。すると、行列は松の木の下で止まった。大きな駕籠の中から大男が現れたが、顔の真ん中に1つしかない大入道だった。驚いた若者は声を出してしまった。すると入道は木を登ってきた。若者は主人から預かっていた刀で大入道の頭を切りつけたところ、大入道と大勢のお供の者たちは掻き消えるようにいなくなったという。
水神の一つ目入道!?
新潟県佐渡島の加茂湖では、一つ目入道と呼ばれる水神がいたという。あるとき、湖畔で馬主のウマに勝手に乗って遊んでいたところ、馬主に見つかって捕まってしまった。一つ目入道は毎日魚を届けるという約束をして解放してもらった。そして、「毎日、この鉤に魚を掛けておくから鉤だけは返すように」と馬主に瑠璃の鉤を渡した。
一つ目入道は毎日、きちんと魚を届けるようになったが、あるとき、馬主は鉤を湖に返さず、お堂の観音様の白毫に使ってしまった。以来、正月の15日になると、一つ目入道が子分を引き連れて戦いにくるようになったという。そこで、この観音堂を守る家では、この日は一晩中、仏前で祈祷を捧げてお堂を守護しなければならなくなったという。
この一つ目入道は、水神と呼ばれていることやウマに悪戯をしたことなどから、近年では頭に一つ目をつけた河童(かっぱ)のような姿で描かれることが多い。
《参考文献》
Last update: 2026/07/26
