アジ・ダハーカ

分 類ペルシア・ゾロアスター神話
名 称 𐬀𐬲𐬌 𐬛𐬀𐬵𐬁𐬐𐬀‎〔Aži Dahāka〕(アジ・ダハーカ)【アヴェスター語】
容 姿3頭3口6目で、翼を持った蛇。
特 徴ゾロアスター教の悪竜。
出 典『アヴェスター』(6世紀頃)ほか

悪神の最強の配下、悪竜アジ・ダハーカ!?

アジ・ダハーカはゾロアスター教に登場する悪竜。『アヴェスター』では3頭3口6目で、翼を持った姿で描写される。悪神アンラ・マンユアフラ・マズダーと戦うために造り出した。

アジ・ダハーカは火の精霊アータル光輪(クワルナフ)を巡って激しく奪い合った。その後、英雄スラエータオナがアジ・ダハーカを退治しようと剣で身体を突き刺すと、そこからトカゲやヘビ、カエル、サソリなどの邪悪な害虫が次々と這い出したため、結局、縛り上げてダマーヴァンド山に幽閉することになったという。世界の終末のときにはアジ・ダハーカはこの縛めを解いて復活し、善神の創造物の3分の1を喰らうが、最終的には英雄クルサースパがこの悪竜を退治することになっている。

後代のペルシア文学『シャー・ナーメ』(11世紀)にもザッハークという王に姿を変えて登場する。ザッハークは毎日、二人の人間を生け贄として要求し、両肩の蛇がこれらを喰らっていたという。英雄フェリドゥーンが退治した。

《参考文献》

Last update: 2019/06/09

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