2023年5月1日 アメリカの「禁書」のムーブメント

新型コロナウイルス感染症が世界を覆って以降、アメリカでは「禁書」がひとつのムーブメントになっているらしい。「禁書」とは言っても、発禁ではないので、本屋に行けば普通に購入はできるらしいが、学校や図書館から「禁書」が排除されている。去年だけでも、約1,600冊の本が「禁書」として規制されたという。そんな中、特にターゲットになっているのが、LGBTQや黒人差別を題材にした本。「子供にLGBTQを教育すべきではない」とか「過度に黒人差別を取り上げると白人差別につながる」ということらしい。

正直なところ、ボクも、敢えて子供たちに積極的にLGBTQや黒人差別を教える必要はないのではないかと思っている。でも、だからと言って、わざわざ学校や図書館からそういうものを排除して、子供たちが手に取る機会を奪うのは、間違っている。読みたい人は読めばいいし、子供たちにはあらゆることを学ぶ機会が提供されるべきだ。LGBTQや黒人差別に興味を持ったときに学ぶ権利は、全ての子供たちにある。過度のエログロや暴力でない限り、読書体験の取捨選択は子供がすればいい。