ユッグドラシッル

分 類北欧神話
名 称 Yggdrasill(ユッグドラシッル)【古ノルド語】
容 姿巨大なトネリコの樹。
特 徴世界樹。
出 典スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』(13世紀頃)、『詩のエッダ』(13世紀頃)ほか

9つの世界を内包する世界樹!?

ユッグドラシッルは北欧神話に登場する世界樹。世界を体現する巨大な木で、アースガルズ(アース神族の世界)、ヴァナヘイム(ヴァン神族の世界)、ミズガルズ(人間の世界)、アールヴヘイム(妖精アールヴ族の世界)など、その枝は9つの世界を繋いでいる。

3つの大きな根があり、それぞれアースガルズのウルズの泉、ヨートゥンヘイム(巨人ヨートゥンの世界)のミーミルの泉、ニヴルヘイム(氷の世界)のフヴェルゲルミルの泉へと伸びている。世界樹にはたくさんの住民がいて、樹の天辺にはヴィゾーヴニルという雄鶏がいて、光り輝き、ユッグドラシッルを明るく照らしている。樹の上には他にもフレースヴェルグという鷲が留まっていて風を起こしている。その額にはヴェズルフェルニルという鷹が留まっていて、フレースヴェルグの発生させる風を打ち消している。

ユッグドラシルはの樹皮を食料とする4頭の牡鹿(ダーイン、ドヴァリン、ドゥネイル、ドゥラスロール)がいて、ニヴルヘイムのフヴェルゲルミルの泉では、ニーズヘッグなどの蛇たちが根を齧っている。一方で、アースガルズのウルズの泉では、ノルンたちが樹に水を遣って育てている。リスのラタトスクが樹木を行ったり来たりと走り回って、フレースヴェルグとニーズヘッグの間の悪口を伝達し、両者の喧嘩を煽っているという。

《参考文献》

Last update: 2019/11/14

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