四靈(スーリン、しれい)
分 類 | 中国伝承 |
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四靈 (四灵)〔sìlíng〕(スーリィン)【中国語】 四霊(シレイ)【日本語】 | |
容 姿 | 麒麟、鳳凰、霊亀、応竜。 |
特 徴 | 生き物たちの長として君臨し、泰平の世に出現する。 |
出 典 | 『礼記』ほか |
泰平の世に出現するとされるめでたい獣たち!?
四霊(スーリン、しれい)は古代中国で信じられた瑞獣(めでたい動物)で、麒麟、鳳凰、霊亀、応竜の総称である。単に麟、鳳、亀、竜と記述されることもある。
しばしば、青竜、白虎、朱雀、玄武の四神と混同されるが、四神が方位と結び付けられ、東西南北のそれぞれの方角を守護する存在なのに対して、四霊はこの世の生き物たちの長であり、それぞれ鱗蟲(鱗のある獣。魚類)の長が応竜、羽蟲(羽のある獣。鳥類)の長が鳳凰、毛蟲(毛のある獣。哺乳類)の長が麒麟、甲蟲(殻のある獣。甲殻類)の長が霊亀としてそれぞれの生き物たちの頂点に君臨している。また、四霊は皇帝が仁のある政治を行なっているときに、実際にこの世に出現すると信じられた。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
Last update: 2022/04/18