シグビナン
分 類 | フィリピン伝承 |
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Sigbinan(シグビナン)【フィリピン諸語】 | |
容 姿 | シグビンを飼っている一族。 |
特 徴 | シグビンを使役して富を得る。 |
出 典 | - |
フィリピンにもイヌガミ憑きがいた!?
シグビナンはフィリピンのヴィサヤ地方に伝わる呪術師の家系である。この家系では代々、シグビンと呼ばれるイヌのような獣を飼っている。普段はこの獣を木炭の入った粘土の壷に保管しているが、この獣を使役して、自分に敵対する人間を傷つけたり、金品を盗んできたりする。このため、シグビナンの一族は富が増え、裕福になると信じられている。日本でもイヌガミやクダギツネなどを飼っている家系は憑き物筋と呼ばれているので、それに似ているかもしれない。
シグナビンは単にシグビンを使役するだけでなく、本人も呪術を駆使することができるようだ。昔はワニやヘビ、イヌなどに姿を変えて、自ら人間を襲うこともあったという。そして、殺した子供たちの心臓でお守りを作ることもあるという。
《参考文献》
- The Aswang Project: A Compendium of Creatures from Philippine Folklore & Mythology(英語)
- Art & Fiction + Philippine Folklore & Mythology: Monsters & other supernatural beings from Filipino folklore & myths(英語)
Last update: 2025/04/20