オドゥドゥワ
分 類 | ヨルバ神話 |
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Odùduwà(オドゥドゥワ)【ヨルバ語】 | |
容 姿 | 白い服を着た男神。 |
特 徴 | ヨルバ神話において大地を創造した。オバタラにクーデターを起こして鎮圧された。 |
出 典 | - |
酔っ払った兄に代わって大地を創造した!?
オドゥドゥワは西アフリカのヨルバ族の神話に登場するオリシャ(神)。ヨルバ族の神話によれば、最高神オロドゥマレは原初の海の中に大地を創造するようにオリシャ(神々)を地上に派遣した。本来、この大仕事を任されたのはオバタラだった。オバタラは砂を詰めたカタツムリの殻と砂を撒くための雄鶏を伴って地上に降り立った。しかし、オバタラはヤシ酒を飲んで酔っ払ってしまった。オドゥドゥワはオバタラの弟だったが、オドゥドゥワは兄が酔っぱらっているすきに道具を奪うと、兄に代わって大地を創造した。
オドゥドゥワは元々はオケ・オラ村の出身で、イフェ王国の創設に関わったとされる。オバタラの王権に不満が高まり、オドゥドゥワは13のコミュニティのうちの6つを味方につけてオバタラに対してクーデターを起こした。そして、王国は2つに分かれ、オバタラとオドゥドゥワの2人の王が統治する体制となり、最終的にはオドゥドゥワがオバタラを打ち破って統一王朝を打ち立てた。しかし、その後、勢力を盛り返したオバタラ一派に王位を追われ、最終的にはオドゥドゥワは殺されたという。
しばしば、オバタラとオドゥドゥワは「ひょうたん」で表現される。ひょうたんの上がオバタラ、下がオドゥドゥワだとされている。
《参考文献》
Last update: 2024/06/04