オーベロン

分 類ヨーロッパ伝承フランス伝承
名 称 Oberon,Auberon(オーベロン)【英語】
容 姿子供のままの姿。
特 徴妖精の王。
出 典『高貴なユオン・ド・ボルドーの武勲』(13世紀)、シェイクスピア『真夏の夜の夢』(16世紀)ほか

子供の姿の妖精王!!

オーベロンは中世ヨーロッパの伝承に登場する妖精の王。1メートルほどの身長で、子供のままの姿をしている。

オーベロンは、13世紀前半頃のフランスの武勲詩『高貴なユオン・ド・ボルドーの武勲』に初めて登場する。ユオンは森を通り抜けるときに妖精王オーベロンに注意するように賢者に警告されたが、オーベロンはユオンの礼儀正しさを気に入り、「魔法の角笛」と「魔法の杯」を与え、その後、ユオンを手助けする。オーベロンは洗礼のときに、多くの人々が贈り物を捧げたが、悪い妖精がやってきて、彼に背が低くなる呪いをかけたという。

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『真夏の夜の夢』にも妖精王として登場した。妻のタイターニアと夫婦喧嘩をし、その影響が人間界にも波及したというのが『真夏の夜の夢』の筋書きである。

オーベロンの語はゲルマン伝承に登場するドヴェルグたちの王アルベリッヒに由来する。

《参考文献》

Last update: 2021/09/12

サイト内検索