ニンシュブル
分 類 | メソポタミア神話 |
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𒀭𒊩𒌆𒋚 〔d.nin.šubur〕(ニンシュブル)《東の女主人》【シュメル語】 | |
容 姿 | - |
特 徴 | イナンナ女神の従者。 |
出 典 | 『イナンナの冥界降り』、『イナンナとエンキ』ほか |
イナンナの賢い従者!?
ニンシュブルはシュメル神話に登場する女神イナンナの従者(スッカル)。イナンナの指示で、他の神々との連絡調整をした。『イナンナの冥界降り』では、イナンナが冥界に幽閉されたときに、神々に助けを求めたのはニンシュブルであった。最終的にはエンキを説得することに成功し、イナンナの救出に向かわせた。『イナンナとエンキ』では自分の「メ(職能)」が少ないことに不満を持ったイナンナがエンキから「メ」を奪おうとしたとき、エンキが差し向けた怪物からイナンナを守護するなど、戦士としての側面も持つ。
天空神アンとイナンナはともにウルク市で崇拝された神で、父と娘の関係だったため、ニンシュブルはしばしばアンの従者としても活躍した。
イナンナが金星に結び付けられたように、ニンシュブルはオリオン座に結びつけられた。
《参考文献》
- 『古代メソポタミアの神々 世界最古の「王と神の饗宴」』(監:三笠宮崇仁,著:岡田明子/小林登志子,集英社,2000年)
Last update: 2020/07/26