媽祖（マーズー、まそ）
| 分 類 | 中国伝承、道教 |
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媽祖（妈祖）〔māzǔ〕（マァヅゥ）【中国語】 | |
| 容 姿 | 赤い衣装に身を包んだ女神。 |
| 特 徴 | 航海と漁業を守護する女神。 |
| 出 典 | － |
航海と漁業を守護する女神！？
媽祖（マーズー、まそ）は中国・道教の女神。航海と漁業の守護神として、中国沿海部を中心に信仰される。特に台湾や福建省などで篤く信仰される。
10世紀頃、宋の時代に福建省に実在していた林氏の娘が神になったとされる。生まれて１か月間、泣かなかったことから林黙娘と呼ばれていた。16歳のときに神通力を得て、村人の病を治すなどの奇跡を起こしたという。あるとき、うたた寝している彼女を母親が起こしたところ、兄を救えなかったと呟いたとされる。実は、彼女は夢の中で父や兄弟たちを海難事故から救助していたというのである。帰宅した父や兄弟に話すと、その通りだったという伝説が残されている。この伝説から、航海安全の守護女神になった。28歳のとき、修行を終えて天に召されたという。その後も赤い衣装に身を包み、海上を舞って人々を救助する姿が目撃されたため、人々は彼女の廟を建設し、護国救民の神として祀るようになった。その後、華僑として漢民族が世界各地に移住したときに、媽祖信仰も広がっていった。
媽祖は媽祖廟に祀られているが、その際、千里眼（チエンリーイエン）と順風耳（シュンフォンアル）という２体の鬼神を両脇に従えている。元々は悪さをする鬼神であったが、媽祖が調伏し、改心させたため、媽祖を守護する門神になった。
《参考文献》
Last update: 2021/06/16
