コノハナノサクヤビメ

分 類日本神話
名 称 木花之佐久夜毘賣(このはなのさくやびめ)【日本語】
神阿多都比賣(かむあたつひめ)【日本語】
容 姿桜の花のように美しい女神。
特 徴桜の花の女神。ニニギの妻で「短命」の象徴。
出 典『古事記』(712年)ほか

天皇が死すべき運命にあるのは彼女のせい!?

コノハナノサクヤビメは日本神話に登場する桜の花の女神。桜の花がすぐに散る運命にあるように「短命」の象徴として描かれ、神々の子孫である天皇に寿命があることの説明になっている。

コノハナノサクヤビメは山神であるオホヤマツミの娘で、イワナガヒメとは姉妹関係にある。「天孫降臨」の神話でニニギが地上に降り立ったとき、コノハナノサクヤビメと出逢って一目惚れした。ニニギは父親のオホヤマツミに使者を送り、結婚の許可を得たところ、オホヤマツミはコノハナノサクヤビメにイワナガヒメを添えて差し出した。しかし、イワナガヒメがあまりにも醜かったため、ニニギはコノハナノサクヤビメだけを妻として選んで、イワナガヒメの方はオホヤマツミの許へと送り返した。しかし、コノハナノサクヤビメは花が咲くように栄えるがいずれ散る運命を表し、イワナガヒメは岩のように永遠を表していたため、ニニギの子孫である歴代の天皇たちは死ぬ運命になってしまったという。

その後、コノハナノサクヤビメはニニギの妻として妊娠したが、たった1晩で妊娠した妻にニニギは国津神の子ではないかと不信感を抱く。元々、コノハナノサクヤビメは国津神なので、ニニギが天孫降臨する前の男との間に生まれた子ではないかと疑ったわけだ。「是非我子、必國神之子」というのは、かなり強い口調である。それに対してコノハナノサクヤビメは火の中で出産し、無事に誕生したら天津神であるという誓約(うけい)を立てる。そして産屋に火を放つと、激しく燃える火の中で出産した。こうして、ホデリ、ホスセリホヲリという3柱の子が無事に誕生する。これが『古事記』でも有名な「火中出産」の神話である。

《参考文献》

Last update: 2026/02/11

サイト内検索