イワナガヒメ

分 類日本神話
名 称 石長比賣(いわながひめ)【日本語】
容 姿醜い姿の女神。
特 徴石の女神。「永遠」の象徴。
出 典『古事記』(712年)ほか

永遠の象徴だったはずなのに……!?

イワナガヒメは日本神話に登場する石の女神。山神のオホヤマツミの娘で、コノハナノサクヤビメとは姉妹。「天孫降臨」の神話でニニギが地上に降り立ったとき、コノハナノサクヤビメと出逢って一目惚れした。ニニギは父親のオホヤマツミに使者を送り、結婚の許可を得たところ、オホヤマツミはコノハナノサクヤビメにイワナガヒメを添えて差し出した。しかし、イワナガヒメがあまりに醜かったため、ニニギはコノハナノサクヤビメだけを妻として選んで、イワナガヒメの方はオホヤマツミの許へと送り返した。

しかし、実はオホヤマツミは意味があって2柱の女神を差し出していたのである。コノハナノサクヤビメは花が咲くように栄えるがいずれ散る運命を表し、イワナガヒメは岩のように永遠を表していたため、ニニギの子孫である歴代の天皇たちは死ぬ運命になってしまったという。

この神話はバナナ型神話と呼ばれる。東南アジア(インドネシア、マレーシア、フィリピン等)では、神が人々にバナナと石を与えるが、人はバナナは喜ぶが石は喜ばない。しかし、バナナは短命の象徴、石は永遠の象徴で、人類は永遠に生きられなくなったという。

『古事記』のコノハナノサクヤビメとイワナガヒメのエピソードは、神々の子孫である天皇がどうして死すべき運命にあるかを説明しようとしている。

《参考文献》

Last update: 2026/02/12

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