イシムド
分 類 | メソポタミア神話 |
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𒀭𒉽𒅊 〔d.isimud〕(イシムド)【シュメル語】 | |
容 姿 | 両面に顔を持った神。 |
特 徴 | エンキ神の従者。 |
出 典 | 『イナンナとエンキ』、『エンキとニンフルサグ』ほか |
左右両面に顔を持つエンキ神の伝令係!?
イシムドはシュメル神話に登場するエンキの従者(スッカル)。左右の両面に顔を持つ不思議な姿をしている。神々の伝令係でもあり、エンキの言葉を他の神々に伝える。『イナンナとエンキ』では自分の「メ(職能)」が少ないことに不満を持ったイナンナがエンキから「メ」を奪おうとしたとき、エンキの命令で追跡し、返還の交渉した。また、『エンキとニンフルサグ』などでも、エンキがあちこち旅するときに同行し、助言をしている。
《参考文献》
- 『古代メソポタミアの神々 世界最古の「王と神の饗宴」』(監:三笠宮崇仁,著:岡田明子/小林登志子,集英社,2000年)
Last update: 2020/07/26