黃帝(ホアンディー、こうてい)
分 類 | 中国伝承、道教 |
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黃帝(黄帝)〔huángdì〕(ホアンディー)【中国語】 黄帝(コウテイ)【日本語】 | |
容 姿 | 皇帝の冠をかぶった男性神。 |
特 徴 | 蚩尤を退治し、五帝の最初の帝になった。漢民族の祖。 |
出 典 | 『山海経』ほか |
黄帝は多くの皇帝・諸侯の始祖!?
黄帝(ホアンディー、こうてい)は古代中国の伝説の皇帝。三皇五帝の一人で、三皇の治世を継ぎ、五帝の最初の帝とされる。姓は姫、氏は軒轅と言い、蚩尤を討って諸侯の人望を集め、神農に代わって帝となった。彼以降の五帝や夏、殷、周、秦の始祖など、多くの諸侯が黄帝の子孫であるとされた。そのため、漢民族の祖とも言える。しかし、歴史上の黄帝の実在は確認されていない。
黄帝は中国医学の始祖として崇拝されており、漢の時代にには、著者不明の医学書は黄帝のものであるとの権威づけが流行した。複数の医学書が黄帝の著作とされている。
なお、黄帝は冕冠と呼ばれる皇帝の冠をかぶった人間の姿で描かれることが一般的であるが、『山海経』の軒轅国の住民(黄帝の子孫)がヘビの身体に人間の顔を持った一族であることから、本来はヘビの姿をした神だったと考えられている。
《参考文献》
Last update: 2022/04/22