ヘーベー
分 類 | ギリシア・ローマ神話 |
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Ἥβη 〔hēbē〕(ヘーベー)《若さ、青春》【古代ギリシア語】 | |
容 姿 | 黄金の冠をいただき、黄金の沓をはいた若い女神。 |
特 徴 | 若さを司る女神。給仕係として神々に神酒と神餐を提供する。 |
出 典 | ヘーシオドス『テオゴニアー』(前7世紀)など |
ヘーベーはギリシア・ローマ神話の青春の女神で、若さを司る。ゼウスとヘーラーの娘で、若く美しい姿をした女神である。ヘーシオドスは『神統記(テオゴニアー)』の中で、黄金の冠をいただき、黄金の沓をはいていると説明している。ヘーベーはオリュムポスの宴において給仕係を務め、神々の若さを保つための不死の霊薬ネクタール(神酒)とアムブロシアー(神餐)を提供する。そのため、しばしば酒杯と水差しを持った姿で描かれる。英雄ヘーラクレースが死後、神々の仲間入りをしたときには、ヘーベーを妻にしたとされ、ヘーラクレースを若返らせた。
《参考文献》
- 『神統記』(著:ヘシオドス,訳:廣川洋一,岩波文庫,1984年)
- 『ギリシア・ローマ神話辞典』(著:高津春繁,岩波書店,1960年)
Last update: 2022/04/16