ハティ
分 類 | 北欧神話 |
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Hati(ハティ)《憎しみ》【古ノルド語】 | |
容 姿 | 巨大なオオカミ。 |
特 徴 | 常に月を追い掛け、呑み込んで月蝕を引き起こす。 |
出 典 | スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』(13世紀頃)、『詩のエッダ』(13世紀頃)ほか |
月蝕を起こす北欧のオオカミ!?
ハティは北欧神話に登場する巨大なオオカミの怪物で、フェンリルと鉄の森の女巨人の息子とされ、天空に棲んでいて、月の後ろをものすごい速さで追いかけ続けている。北欧神話では月はウマが牽いていると考えられていて、マーニという男性がこのウマを駆っていた。ハティが月を捕まえてしまうと月蝕が起こると考えられていた。ラグナロクのときには月を呑み込んでしまうという。兄弟にスコッルというオオカミもいて、こちらは太陽を追いかけていて、やはりラグナロクのときには太陽を呑み込んでしまう。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
- 『エッダ ―古代北欧歌謡集』(訳:谷口幸男,新潮社,1973年)
Last update: 2023/03/21