ハティ

分 類北欧神話
名 称 Hati(ハティ)《憎しみ》【古ノルド語】
容 姿巨大なオオカミ。
特 徴常に月を追い掛け、呑み込んで月蝕を引き起こす。
出 典スノッリ・ストゥルルソン『散文のエッダ』(13世紀頃)、『詩のエッダ』(13世紀頃)ほか

月蝕を起こす北欧のオオカミ!?

ハティは北欧神話に登場する巨大なオオカミの怪物で、フェンリルと鉄の森の女巨人の息子とされ、天空に棲んでいて、月の後ろをものすごい速さで追いかけ続けている。北欧神話では月はウマが牽いていると考えられていて、マーニという男性がこのウマを駆っていた。ハティが月を捕まえてしまうと月蝕が起こると考えられていた。ラグナロクのときには月を呑み込んでしまうという。兄弟にスコッルというオオカミもいて、こちらは太陽を追いかけていて、やはりラグナロクのときには太陽を呑み込んでしまう。

《参考文献》

Last update: 2023/03/21

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