グリュプス

分 類ギリシア神話
名 称 Γρύψ〔Gryps〕(グリュプス)【古代ギリシア語】
容 姿ライオンの身体にワシの翼、ワシの頭部を持つ怪鳥。
特 徴リーパイオス山脈で黄金を守護している。
出 典ヘーロドトス『歴史』(前5世紀)ほか

ギリシアの遥か北に黄金を隠す巨大な怪鳥!?

グリュプスは古代ギリシア・ローマの伝承に登場する怪鳥。ライオンの身体にワシの翼、ワシの頭部を持つ。ギリシアの遥か北方のリーパイオス山脈と呼ばれる山々に棲み、山々に眠る黄金を守護しているとされ、その黄金を巡ってアリマスポス族と争っている。ギリシアに黄金が流入するのは、このアリマスポスたちがグリュプスたちから黄金を奪ってくるからなのだと信じられており、さまざまな著述家がこのアリマスポスとグリュプスの伝承を伝えている。紀元前5世紀のヘーロドトスもその一人で『歴史』の中で言及している。

絵画などではゼウスアポッローンなどの二輪戦車(チャリオット)を牽く姿も描かれている。アポッローンの聖獣とされる。

《参考文献》

Last update: 2019/07/09

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