クムガンヤチャ
| 分 類 | 朝鮮伝承、未確認生物(UMA) |
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금강야차(クムガンヤチャ)《金剛夜叉》【朝鮮語】 | |
| 容 姿 | 青い毛で覆われた巨大な獣人。 |
| 特 徴 | 金剛山に棲んでいるが姿は見せない。 |
| 出 典 | 柳夢寅『於于野談』(1609年頃)ほか |
謎の青い毛と足跡!?
金剛山(クムガン山)は、北朝鮮の東海岸の江原道(カンウォンド)に位置し、韓国との軍事境界線の近くにそびえる標高1,638メートルの霊山である。多数の仏教寺院がある。ここには謎の獣人の伝承が残されている。それがクムガンヤチャだ。漢字で書くと「金剛夜叉」。全身が青い毛で覆われたかなり大柄の毛むくじゃらの獣人だと推定されている。
推定されているというのは、獣人そのものが誰かに目撃されたわけではないからだ。春や夏になると金剛山の寺院の僧侶たちによって、青い毛や足跡が多数、発見されている。そのため、寒さに弱く、この時期になると寺院周辺に現れるのだと考えられている。発見される青い毛はウマの尾ほどの長さで、足跡も1尺半(約46.5センチメートル)ほどだというから、かなり大柄の体躯を持っていることが分かる。
柳夢寅(ユ・モンイン)は随筆 『於于野談』(1609年頃)の第5巻「萬物篇」第39話の中で、金剛山の僧侶から聞いた話として、この謎の獣人について記述している。それによれば、春や夏になって、草が伸びてくると、草原に奇妙な足跡が見つかるようになるという。足跡は1尺半を超え、前後が尖った形をしている。怪物の毛も一緒に発見されるが、毛の色は青く、ウマの尾のような長さで、縄のようにい太い。毛は樹木の高い所に付着しており、怪物が木を歯で噛んだ際に毛が抜けて付着したものだと考えられている。普通の人が道具を使っても届かない場所に付着しているという。山の中で長く暮らしている老僧でも、実物を見たことはないので、どんな獣か分からないという。
韓国版イエティ!?
クムガンヤチャは、ヒマラヤのイエティや北米のビッグフット、サスカッチなどの獣人型未確認生物の一種だと考えられていて、韓国版イエティとも呼ばれている。
なお、同じ北朝鮮の白頭山(ペクトゥ山)にも似たような獣人が棲んでいて、ペクトゥヤチャと呼ばれている。
《参考文献》
- 『한곡 요괴 도감』(著:고성배,2019年)(韓国語)
Last update: 2025/09/14
