エクエク

分 類フィリピン伝承
名 称 Ekek(エクエク)【タガログ語】
容 姿翼を生やした人型の生物。クチバシがある。
特 徴「エクエク」。クチバシを伸ばして妊婦の体内から胎児の生き血を啜る。
出 典

エクエクのイラスト

エクエク、クチバシを長く伸ばして胎児の血を啜る!?

エクエクはフィリピン伝承に伝わる吸血鬼。翼を持った人型の妖怪で、夜中に獲物を探して飛ぶ。彼らは血と肉を求めており、マナナンガルのような飛行生物として描かれるが、マナナンガルのように上半身と下半身が分離するようなことはない。また、エクエクは類似の妖怪であるワクワクとも関連付けられるが、エクエクにはワクワクとは異なり、広がったクチバシのようなものがある。

夜中、獲物を求めて徘徊するために、大型の鳥やコウモリに姿を変えることもある。寝ている妊婦を探し、クチバシを長く伸ばして、膣の中に挿し込むと、胎児の血を吸い取って殺してしまう。「エクエク」と鳴き声をあげることから、エクエクと呼ばれているが、不思議なことに、エクエクが遠くにいるときにはその音は大きく、逆に近くにいるときには微かにしか聞こえない。こうして、音が小さくなったからと言って、エクエクが遠くに去っていったと油断させるわけである。

《参考文献》

Last update: 2020/04/17

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