アズラーイール
分 類 | イスラーム |
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عزرائيل 〔ʿAzrāʾīl〕(アズラーイール)【アラビア語】 | |
容 姿 | 全身に無数の目、口、舌を持つ天使。 |
特 徴 | イスラームの天使。人間の死を司る。 |
出 典 | - |
人間の死を管理する天使!?
アズラーイールはイスラームの伝承に登場する天使(マラク)。ジブリールやミーカーイール、イスラーフィールと並んでイスラームの四大天使である。『アル=クルアーン(コーラン)』には直接的には登場しないが、『アル=クルアーン』の第32章「アッ=サジダ章」に「死の天使」として登場しているのはアズラーイールであると解釈されている。彼は人間の死を司る天使である。彼の手には生きている人間の名前が記された書物があり、新たに誰かが誕生すると、そこに名前を書き、誰かが死ぬと、その書物からその人の名前を消すと信じられている。アズラーイールは全身に無数の目、口、舌を持った天使で、人間の罪を見張っていて、裁く。
また、アズラーイールが最初の人間アーダムを創ったとする民間伝承もある。アッラーフが四大天使に材料である土を集めて人間を創るように命じたときに、アズラーイールだけが成功したという。このため、アッラーフから人間の魂を管理する役目を仰せつかったという。
《参考文献》
Last update: 2020/04/19