ジブリール
分 類 | イスラーム |
---|---|
جِبرِيل(ジブリール)【アラビア語】 | |
容姿 | 1600枚の緑色の翼を持つ天使。 |
特 徴 | イスラームの天使。預言者ムハンマドに『アル=クルアーン』を口述筆記させた。 |
出 典 | 『アル=クルアーン(コーラン)』(7世紀)ほか |
ムハンマドに『アル=クルアーン』を口述筆記させた天使!?
ジブリールはイスラームの伝承に登場する天使(マラク)。ミーカーイールやイスラーフィール、アズラーイールと並んでイスラームの四大天使である。その名前は『アル=クルアーン(コーラン)』にもたびたび登場し、天使たちの中でも最も重要な天使と考えられている。
610年頃、ヒラー山で瞑想していたムハンマドの前にジブリールが現れて、「誦め!」と言って『アル=クルアーン』を口述筆記させた。また、ムハンマドをブラークという動物に乗せて、天界を案内し、これまでの全ての預言者と引き合わせたのもジブリールである。ジブリールは、ユダヤ・キリスト教で言うところの受胎告知の天使ガブリエルのことで、マルヤム(マリア)にイーサー(イエス)の受胎を告知した。
ジブリールは1600枚の緑色の翼を持ち、その長さは東から西への地平線ほどもあったという。また、濃い黄色の髪を持ち、両目の間には太陽が埋め込まれて輝いているという。ムハンマドの前に神の啓示を伝えに出現したときには、彼の両目の間には、「アッラーフのほかに神なし。ムハンマドは神の預言者なり」という言葉が刻み込まれていたという。
《参考文献》
Last update: 2020/04/19