ヨーウィー

分 類未確認生物(UMA)
名 称 Yowie(ヨーウィー)
容 姿2~3メートル程の類人猿。鼻が低い。
特 徴獣人型の未確認生物。
出 典

オーストラリアの獣人UMA!?

古来、アボリジニたちの間では、6本脚の巨大なトカゲの怪物の伝承があった(ヨーウィー)。しかし、入植したヨーロッパ人たちは、イエティビッグフットのような獣人型の未確認生物のことを「ヨーウィー」と呼んだようだ。そして、現在では、ヨーウィーと言えば、獣人型の未確認生物のことを指す方が一般的である。

どうしてトカゲの怪物が獣人になってしまったのかはよく分からない。スウィフトの『ガリバー旅行記』に登場する獣人ヤフーとヨーウィーの発音が似ていることから、混同された可能性も指摘されている。実際、「オーストラリアの原住民がヤフーを信じている」として獣人を紹介する1842年の記録も見つかっている。

この獣人型のヨーウィーの目撃情報は、実は3,000件以上もあり、オーストラリア全土で報告されているが、特に南東部のニューサウスウェールズ州の沿岸部やクイーンズランド州に集中している。特にシドニーは目撃情報が多発している。全身茶色い体毛に覆われ、体長2メートルから3メートル半ほどの直立二足歩行をする獣人である。手が長く、首は短い。鼻は低いとされる。1795年にはすでにシドニー湾の近くで最初の目撃情報があるようだが、1970年にレックス・ギロルイがソリタリー山の森の中で体長1.5メートルほどの小型のヨーウィと遭遇して紹介したのが特に有名である。甲高い鳴き声を上げて森の中に姿を消したという。1976年にはリズモンド地区の民家に出現したという。

ギロルイは、ヨーウィーの正体をメガントロプスの生き残りとして、ジャワ島からオーストラリアに渡ってきたという説を唱えている。しかし、メガントロプスがオーストラリア大陸に渡って来るルートがあるなら、他の動物も一緒にオーストラリア大陸に渡って来ることができたはずなので、現在のようなオーストラリアの有袋類だけの独特の生態系にはならないので、この説では説明はできない。カンガルーの見間違いではないかとも言われている。

なお、1980年には、ニューサウスウェールズ州でクラリス・ブリューワーが、前かがみになって歩く毛むくじゃらのヨーウィーの後ろ姿を撮影している。

《参考文献》

Last update: 2023/05/21

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