ヤマ

分 類インド神話
名 称 यमyama〕(ヤマ)【サンスクリット】
閻魔(えんま)【日本語】
容 姿黒い肌(絵では青)。縄索を持つ。水牛に乗る。
特 徴最初の人間。死後、死者の国の王となる。
出 典『リグ・ヴェーダ』ほか

ヤマのイラスト

死後の世界を支配する最初の人間!?

ヤマはインド神話における冥界神。神の子であるにも関わらず、ヤマは最初の人間となり、妹ヤミーと兄妹婚をして人類の祖となった。そしてこの世で最初に死んで、冥界(楽土)に行きつく道を発見し、そのまま死者の国の王になった。初期のインド神話(バラモン教)では、ヤマの治める死者の国は天界にあるとされ、死んだ人間が行く理想の楽土だと信じられた。ところが、やがて時代が経ち、冥界は善人だけが辿り着ける場所と考えられるようになると、次第にヤマは生前の悪行を裁き、罰を与える存在という側面が強調され、遂には地獄の王となった。ヤマは死者の善悪を記録し、賞罰する。水牛に乗って、死者の霊魂を縛って地獄に連行する縄索を持つ姿になった。死者の国も天界から地下世界に移動し、獄卒を使役して罪人を拷問し、責苦を負わせる裁きの神になった。4つ目でまだら模様の2匹のイヌ(サーラメーヤ)を従えている。

ヤマは仏教に取り込まれて、日本人がよく知っている閻魔大王になった。

《参考文献》

Last update: 2020/06/08

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