ヤ=テ=ベオ

分 類古代・中世博物誌
名 称 Ya-Te-Veo(ヤ=テ=ベオ)《私はもうあなたを見ている》【スペイン語】
容 姿長い枝や蔓を生やした樹木。
特 徴長い枝や蔓で獲物を絡ませ、棘から体液を吸収する。
出 典ジェームズ・ウィリアム・ビューエル『海と陸──洪水以前と以後の自然界の驚異と奇観』(1887年)

長い枝を絡ませ、棘から体液を吸収する食人植物!?

ヤ=テ=ベオは中南米やアフリカの密林の奥に棲むとされた食人植物。スペイン語で《私はもうあなたを見ている》という意味だ。太い幹を持った巨大な樹木で、多数の長い枝や蔓を触手のように使って素早く獲物に巻きつけて絡め取る。そして締め上げて窒息させ、棘から体液を吸収する。襲う前に葉の擦れるような音で「ヤ=テ=ベオ」と聞こえるという。「見ているぞ」という警告らしい。

19世紀後半の探検ブームの中で、新聞記事や冒険譚の形で紹介されて広まった。特にジェームズ・ウィリアム・ビューエル(James William Buel)の『海と陸──洪水以前と以後の自然界の驚異と奇観』(1887年)の挿絵が有名である。ここでは、それほど背丈の高くない中木として描かれ、黒人が細かい枝に巻きつかれている様子が描かれている。

ただし、中南米やアフリカには実際にこのような伝承はなく、多くの探検家の証言は創作であったと考えられている。

《参考文献》

Last update: 2026/05/03

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