ヴァナラ

分 類インド神話
名 称 वानर 〔vanara〕(ヴァナラ)【サンスクリット】
容 姿人間よりも小型の猿。茶色の体毛を持つ。
特 徴猿族。ラーマ王子に味方して魔王ラーヴァナと戦った。
出 典『ラーマーヤナ』(3世紀頃)ほか

ラーマ王子を補佐するために生み出された猿族!?

ヴァナラはインド神話に登場する猿族。叙事詩『ラーマーヤナ』では南インドの都キシュキンダーを拠点にしていた一族で、ヴァーリンとスグリーヴァが王位を巡って争っていた。ヴァーリンは魔王ラーヴァナ率いる魔族ラークシャサ族と同盟を結んでいたが、ラーマ王子はスグリーヴァに味方し、ヴァーリンを倒し、スグリーヴァがヴァナラ族の王となった。ヴァナラ族はラーマ王子とともにラーヴァナと激しく戦った。特にラーマ王子にとって忠実な味方としてハヌマーンが知られている。

『ラーマーヤナ』で活躍するヴァナラ族のメンバーたちは、ヴィシュヌ神がラーマ王子に転生したときに、ラーマ王子を補佐する目的で神々が生み出したとされる。

《参考文献》

Last update: 2020/06/06

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