チャーナック
分 類 | フィリピン伝承 |
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Tiyanak(チャーナック)【フィリピン語】 | |
容 姿 | 赤ん坊の姿。 |
特 徴 | 森などで赤ん坊の姿で泣き、近づいた者を襲う。 |
出 典 | - |
森の中などで泣いている赤ん坊にはご用心!?
チャーナックはフィリピンに伝わる赤ん坊の妖怪。森の中などで赤ん坊が泣いている。不審に思いながらも近づき、抱き締めようとすると、途端に本性を現し、鋭い爪で肩をがっしりと掴むと、鋭い牙で首に喰らいつき、そのままその人間を喰い殺してしまう。
チャーナックは、妊娠中に母親が死んでこの世に生を受けることのできなかった胎児の幽霊だとされる。あるいはキリスト教が入って以降は、洗礼を受ける前に死んだ赤ん坊の幽霊だとか、中絶で殺された胎児の幽霊だなどと説明される。
チャーナックにはさまざまな対策がある。たとえば、シャツを裏表に着ているとチャーナックは笑って森に帰ってしまうという。また、騒音も苦手だという。また、その他のフィリピンの妖怪たちど同様、ニンニクやロザリオなども有効である。何よりも、彼らは名前を持たず、名前を求めているため、名付けてやることも有効で、そうすれば、成仏できると信じられている。
《参考文献》
Last update: 2020/04/16