サランガイ

分 類フィリピン伝承
名 称 sarangay(サランガイ)【フィリピン諸語】
容 姿水牛の頭と人間の身体を持つ怪物。
特 徴両耳にぶら下げた宝石を狙う人間をなぶり殺す。
出 典

宝石に目が眩むとフィリピンのミーノータウロスに殺される!?

サランガイは水牛(カラバオ)の頭と人間の身体を持つフィリピンの怪物である。ルソン島北部のイバナグ族の間に伝わる。その姿は、ギリシア・ローマ神話のミーノータウロスのフィリピン版とでもいった感じで、2本の立派な角を生やし、黒い長い髪をはやし、怒ると鼻からは煙を吐き出す。筋肉質の逞しい身体をしている。

両耳には美しい宝石をぶら下げていて、この宝石は暗闇の中でも燃えさしのように輝くという。万が一、この耳の宝石を狙う欲深い人間たちがいると、その巨体でなぶり殺してしまう。その意味では、サランガイにとってこの宝石は、欲深い人間たちを引き寄せるための寄せ餌の役割を果たしていると言えるかもしれない。

《参考文献》

Last update: 2023/06/06

サイト内検索