サリプクェ(蓑笠怪)

分 類朝鮮伝承
名 称 사립괴sa-lib-goe〕(サリプクェ)《蓑笠怪》【朝鮮語】
삿갓 괴물sas-gas goe-mul〕(サッカッ・クェムル)《編み笠の怪物》【朝鮮語】
容 姿編み笠をかぶった10数メートルの大男。丸く平らな顔で目が松明のように光る。
特 徴雨の日に峠に出現。酔った気分になるが恐れずに進めば逃げる。
出 典成俔『慵斎叢話』(1525年)ほか

編み笠をかぶった謎の大男と遭遇!?

サリプクェ(蓑笠怪)はサリプ(竹の編み笠)をかぶった巨大な妖怪。雨の日に笠をかぶって峠に現れる。背丈は数十尺(10数メートル)もあり、顔が小盤(ソバン)のように丸くて平らで、目が松明のように光っているという。熱を発していて、近くにいると温かく感じ、酔ったような気分になるという。しかし、恐れることなく対応すれば空に逃げ去るという。

サリプクェは、成俔(ソン・ヒョン)の随筆集『慵斎叢話(ヨンジチュンファ)』(1525年)の中に登場する。実際にソン・ヒョンが遭遇した話として書かれていて、南江(ナムガン)で客を見送って帰る途中、龍山(ヨンサン)にある典牲署(チョンセンソ)という祭祀用の家畜を育てる官庁の南の峠に差し掛かったとき、雨が降り始めて、ウマが進まなくなった。すると、温かい空気が顔にかかり、酔ったような気分になった。顔を上げると、編み笠をかぶったものが立っていた。背丈は数十尺で顔は小盤のようで、目は松明のように輝いていた。「心をしっかり持たなければ」とソン・ヒョンがじっと見つめ返すと、この怪物は空を仰ぎ見ると、そのまま空に消えてしまったという。

ソウルの場所

まるで日本伝承の見越入道のような出来事であるが、どんどん大きくなるというタイプの妖怪ではないようだ。

なお、この奇妙な怪物は『慵斎叢話』の中では「サリプを被ったもの」と表現されていて、名前は登場しない。「サリプクェ」という命名は『韓国妖怪図鑑』のコ・ソンベ氏のようだ。

《参考文献》

  • 『한곡 요괴 도감』(著:고성배,2019年)(韓国語)

Last update: 2026/01/27

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