サビハデオ

分 類朝鮮伝承
名 称 사비하대어〔sa-bi-ha-dae-eo〕(サビハデオ)《泗沘河大魚》【朝鮮語】
사비수어〔sa-bi-su-eo〕(サビスオ)《泗沘水魚》【朝鮮語】
容 姿10メートル級の巨大な魚。
特 徴有毒でその肉を食べた人間は死ぬ。
出 典金富軾『三国史記』(1145年)など

巨大な魚は食べたら死ぬ!?

サビハデオ(泗沘河大魚)は泗沘河(サビハ、錦江の扶餘(プヨ)での古称)に棲息していたとされる巨大な魚。体長は3キル(約9メートル)とされ、体内に猛毒を持つ。その肉を食べた人はみんな死んでしまったという。自らの毒に耐えられずに河から陸上に上がって来て死ぬこともあるという。

タンジュオ(呑舟魚)と混同されることもあるが、タンジュオはサビハデオよりもはるかに巨大な魚であり、人間を喰らうこともある。サビハデオは人間を食べない。

金富軾(キム・ブシク)の『三国史記(サムグクウィキ)』(1145年)によれば、659年5月に、泗沘江(サビハ)の丘の上で体長3キル(約9メートル)もの巨大な魚が死んでいるのが発見された。そして、その肉を食べた人間は全員死亡したという。

僧侶の一然(イルヨン)が著した『三国遺事(サムグクユサ)』(1281年頃)にも同じような記述がある。出現場所は同じ河の少し上流の公州(キグン)で、やはり巨大な魚が現れて死んだが、その体長は100ジャ(約30メートル)もあって、それを食べた人間は死んだと記述されている。『三国史記』よりも少し時代が降って、話が大きくなっているようだ。

なお、660年には百済(ペクジュ)が滅亡する。サビハデオの出現はその1年前になるため、この魚の出現は百済の滅亡の前兆であると考えられている。当時は、サビハデオが現れる以外にも、白狐が宮殿に入り込むなど、たくさんの怪奇現象が起こったとされている。

《参考文献》

  • 『한곡 요괴 도감』(著:고성배,2019年)(韓国語)

Last update: 2026/05/05

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