ミシュコアトル
分 類 | アステカ神話 |
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Mixcoatl(ミシュコアトル)《雲の蛇》【古代ナワトル語】 Camaxtli(カマシュトリ)【古代ナワトル語】 | |
容 姿 | 全身、赤と白の縦縞で、顔には黒い仮面をつけ、狩人の姿をした男神。 |
特 徴 | トラスカラ王国の主神。チチメカ族の祖。狩猟の神。天の川を司る。 |
出 典 | - |
天の川を司るトラスカラ王国の主神!?
ミシュコアトル、あるいはカマシュトリはアステカ神話に登場する狩猟の神。天の川と結び付けられた。全身が赤と白の縦縞の線になっており、目と鼻の部分には黒い仮面をつけた狩人の姿で表現される。弓矢や獲物を運ぶ綱の袋などの狩猟の道具を持っている。
ミシュコアトルはオトミ族、チチメカ族などの多くの共同体の守護神で、チチメカ族の祖神として崇拝されていた。一方、トラスカラ王国ではカマシュトリという名前で呼ばれていて、主神として崇拝されていた。トラスカラ族はアステカ族と敵対関係にあり、最後まで独立を維持していた。その意味では、アステカ神話に取り込まれても、アステカ族と敵対関係にあるトラスカラ族を中心に崇拝された神と言える。アステカ神話では、原初神のトナカテクトリとトナカシワトルの夫婦(すなわちオメテオトル)が生んだ4柱の子供の1柱になった。そこでは「赤のテスカトリポカ」と呼ばれる神と同一視され、テスカトリポカ、ウィツィロポチトリ、ケツァルコアトルとともに名前が挙げられている。「赤のテスカトリポカ」は火起こし器を発明して、人類に授けたとされる。
Last update: 2021/10/16