ミノカワ

分 類フィリピン伝承
名 称 minokawa(ミノカワ)【フィリピン諸語】
容 姿巨大な鳥。くちばしと爪は鋼、羽根は剣。
特 徴月を喰らい、太陽を喰らい、地球を喰らおうとする。
出 典

ミノカワは月を喰らい、太陽を喰らい、地球をも喰らう!?

フィリピンのヴィサヤ諸島では、月蝕を引き起こすのは、バクナワと呼ばれる翼を生やした巨大なウミヘビが月を食べようとするからだと信じた。しかし、ミンダナオ島のバゴボ族は、それをミノカワと呼ばれる巨大な鳥の仕業だと考えた。ミノカワは、くちばしを広げればボホール島やネグロス島を丸呑みにできるほどの巨体だとされ、くちばしと爪は鋼で出来ており、羽根は1枚1枚が剣のように鋭いと信じられた。そして、このミノカワは、月だけではなく、太陽も狙っており、月と太陽を呑み込んだら、次は地球をも喰らうと恐れられていた。そのため、バゴボ族は月蝕が起こると太鼓を叩き、大声を出してミノカワを驚かせ、月を吐き出させるのである。

《参考文献》

Last update: 2023/06/25

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