リョースアールヴ
分 類 | 北欧神話 |
---|---|
Ljósálfr(リョースアールヴ)《光の妖精》【古ノルド語】 複数形:Ljósálfar(リョースアールヴァ)【古ノルド語】 | |
容 姿 | 光のように明るい美しい妖精。 |
特 徴 | 天に棲む。 |
出 典 | スノッリ『散文のエッダ』(13世紀頃)ほか |
北欧神話に登場する光の妖精!?
北欧神話に登場する《妖精》はアールヴと呼ばれている。アールヴたちは半神的な存在で、男女ともに若く美しく、古代北欧人たちは豊穣を祈念して崇拝され、アールヴに対する祭儀が行われていたようだ。『グリームニルの歌』によれば、アールヴたちの王は豊饒神フレイで、天にあるアールヴヘイムに棲むとされる。
『エッダ』の中でスノッリ・ストゥルルソンは、アールヴを二種類に分類している。すなわち、リョースアールヴとデックアールヴである。リョースアールヴというのは《光のアールヴ(妖精)》という意味で、天に棲む美しい妖精たちのこと。地下に棲む醜いデックアールヴ《闇の妖精》とは明確に区別されている。リョースアールヴは太陽よりも明るいが、デックアールヴはコールタールよりも黒いとされる。
《参考文献》
- 『Truth In Fantasy 事典シリーズ 2 幻想動物事典』(著:草野巧,画:シブヤユウジ,新紀元社,1997年)
- 『図説 幻獣辞典』
(著:幻獣ドットコム,イラスト:Tomoe,幻冬舎コミックス,2008年)
Last update: 2011/06/02