キールティムカ

分 類インド神話
名 称 कीर्तिमुखkīrtimukha〕(キールティムカ)《輝かしい顔》【サンスクリット】
容 姿大きな口と牙を持つ頭部、あるいは前脚だけのライオン。
特 徴神殿の入口に安置され、守護する。
出 典

自らの身体を貪り食った神殿の守護者!?

キールティムカはインド神話に登場する怪物。大きな口と鋭い牙を持つ。インドや東南アジアのヒンズー教寺院や仏教寺院などの装飾として好んで用いられる。東南アジアではカラ、中国では饕餮(タオティエ)などと呼ばれることもある。魔王ジャランダラシヴァの妃パールヴァティを奪おうとしたときに、シヴァは激怒し、第3の眼から飢えたライオンを生み出した。そしてシヴァは「自らの身体を喰らえ」と命令し、ライオンは自分の尻尾から順にバリバリと身体を貪り食い、そして、恐ろしい形相の頭部だけが残った。これがキールティムカで、シヴァは常にキールティムカを神殿の入口に安置するようにした。キールティムカは神殿の守護者となった。日本で言う鬼瓦(おにがわら)のようなものである。

《参考文献》

Last update: 2020/09/13

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